アレクサンドル・コノヴァロフ・ロシア連邦司法大臣が来日されました。
2017年12月12日、ロシア連邦のアレクサンドル・コノヴァロフ司法大臣が日本にお越しになられました。
既に2017年5月16日の記事でもご紹介させていただいておりますが、日露法律家協会(”当協会”)は、同日、ロシア連邦サンクトペテルブルク都市で開催された国際リーガルフォーラム後援の下、「グランドホテルヨーロッパ」内にて日露法律家協会の設立総会が開催され、川村明(日本側)議長とエレーナ・ボリセンコ(ロシア側)議長が共同署名することにより当協会の設立が承認宣言されました。
コノヴァロフ司法大臣には、この設立総会にお立ち合い頂きました。
今回は、「2017年12月12日①の記事」に引き続き、当協会の第2回目のカウンシル・ミーティングとその後の歓迎レセプションの模様をご紹介させていただきます。
第2回のカウンシル・ミーティングには、アンダーソン毛利友常法律事務所(赤坂Kタワー22階)にて、日本側から14名(オブーバを含む)、ロシア側から5名(ご来賓の大臣等を含む)がご参席されました。ロシア側からご参席頂きましたのは、以下の皆様です。改めまして、日本国まで、ようこそお越し下さいました。
〔ロシア側議長〕
エレーナ・ボリセンコ(ロシア連邦前司法副大臣、ガスプロム銀行副会長)
〔ロシア側創立メンバー〕
アンドレイ・ゴルレンコ(弁護士、ロシア仲裁裁判所代表役員)
ヴァシーリー・ルドミノ(弁護士、ALRUD法律事務所シニアパートナー)
〔ご来賓等〕
アレクサンドル・コノヴァロフ様(ロシア連邦司法大臣)
M.A.セルゲーエフ様(在東京ロシア大使館総領事)
第2回カウンシル・ミーティングでは、最初、川村明日本側議長から歓迎のご挨拶がされた後、エレーナ・ボリセンコロシア側議長からもご挨拶を頂きました。双方の自己紹介の後、今後の当協会の活動内容の一つとして、両国のロースクール生や若い法律家・研究者等の交換留学やインターンシップについて、具体的な提案がロシア側から示され、今後、日本国のロースクールを含めて検討を継続することになりました。
その後、サンクトぺテルブルクの国際リーガルフォーラムについての説明や、当協会ジャパン・アーム(日本側)で立ち上げた日本側ウェブサイト(本サイト)とロシア側ウェブサイトの紹介がありました。併せて、ジャパン・アーム(日本側)ではロシア法務研究会を立ち上げたことを紹介し、将来は、ロシア法学会にまで発展させたい旨の報告がなされました。
第2回カウンシル・ミーティングの最後には、川村明日本側議長から、コノヴァロフ司法大臣とボリセンコ・ロシア側議長に、それぞれ記念品(安藤七宝焼)が贈呈されました。
歓迎レセプションの開催
第2回カウンシル・ミーティングが終了した後には、日本側メンバーによる歓迎レセプションが開催されました。
歓迎レセプションでは、コノヴァロフ司法大臣から川村議長に対し記念品(ロシアの非常に古い法典)(※)が贈呈されました。
(※)この法典は、1497年の法令集「スジェーブニク」(Судебник)といわれるものであり、集権的なモスクワ国家の形成期にモスクワ大公イヴァン3世によって定められたものであり、民事法、相続法、刑事法、裁判手続法・裁判所構成法(貴族裁判所、地方裁判所、大公への上訴など)などが規制対象になっています。封建的分散状況を解消し、ロシア国家の集権化とロシア全体に及ぶ法の創出に、重要な役割を果たした法令集になります。
⇒翌日の日弁連訪問等の様子は、「2017年12月13日の記事」をご覧ください。
※今回の司法大臣の訪日は、1泊2日という大変お忙しいスケジュールではありましたが、当協会において、各ミーティングやロジ周りをアレンジさせて頂きました。法務省・外務省・在京ロシア大使館の皆さまの並々ならむご尽力とご協力に、心より感謝申し上げます。(文責:小川)