2018年5月17日

第3回カウンシル・ミーティング(サンクトペテルブルグ)が開催されました。

今回も、アレクサンドル・コノヴァロフ・ロシア連邦司法大臣にご臨席いただけましたのは、大変光栄に存じます。

また、サンクトペテルブルク 国立大学(Санкт-Петербургский государственный университет)法学部学長のセルゲイ・ベローフ先生モスクワ国立大学(Московский государственный университет)法学部学長のアレクサンドル・マロトニコフ先生にもご参席いただきました。

協会一同、つつしんで御礼申し上げます。

① 日時 2018年5月17日午後4時00分~午後6時00分
② 場所 リーガルフォーラム会場2階来客室1
③ 出席者 以下のとおりです。

【ロシア側(以下、敬称略)】
 〔当協会メンバー〕
エレーナ・ボリセンコ(司法前副大臣、ガスプロム銀行副代表、協会ロシア側代表)、アンドレイ・ゴーレンコ(ロシア仲裁協会代表理事)、ワシーリー・ルドミノ(ALRUD法律事務所シニア・パートナー)、デニス・プチコフ(プチコフ&パートナーズ法律事務所代表)、エレーナ・シギディーナ(FBK実務担当部長)、アントン・アレクサンドロフ(モナツルスキー・ジューバ・ステパノフ・パートナーズ法律事務所シニア・パートナー)、ウラジミール・ザブロディン(キャピタル・リーガル・サービス・インターナショナル・LLC法務部長)、エンゲニー・ラシチェフスキフ(エゴロフ・プジンスキー・アファナシエフ法律事務所、法学博士)
〔オブザーバ〕
セルゲイ・ベローフ(サンクトペテルブルグ国立大学法学部教授・同学長)、アレクサンドル・マロトニコフ(モスクワ国立大学法学部教授・同学長)、ヤーナ・アリモーヴァ(モスクワ国立大学法学部国際私法准教授)、
〔ご来賓〕
アレクサンドル・コノヴァロフ(ロシア国司法大臣) 、アンドレイ・チューマコフ(同司法省 組織統制ディプロマット部長)、

【日本側(以下、敬称略)】
〔当協会メンバー〕
小川晶露(日本側事務局長、弁護士)、中野由紀子(同事務次長、弁護士)、長友隆典(同事務次長、弁護士)、佐藤史人(名古屋大学大学院法学研究科教授(ロシア法))、小島武司(中央大学名誉教授(民事訴訟法)、リーガル・フォーラム組織委員会理事、同フォーラム法学研究賞審査委員会委員長)
〔オブザーバ〕

金山直樹(慶應義塾大学法科大学院教授(民法、国際私法))、澤野正明(日弁連前副会長、弁護士)、宍戸一樹(瓜生糸賀法律事務所パートナー、弁護士)、柴田正義(モスクワ国立大学大学院法学研究科特別研究生、名古屋大学大学院法学研究科)
〔ご来賓〕
福島正則(在サンクトペテルブルク日本領事館総領事)
※なお、日本側代表の川村明弁護士は、所用のため今回は不参加となりました。

カウンシル・ミーティング開始前の様子
カウンシル・ミーティング前に挨拶をされるエレーナ・ボリセンコロシア側議長
《開始前に歓談されるコノヴァロフ大臣(右)とボリセンコ共同議長(中央)》

④会談の概要
冒頭15分程度、アレクサンドル・コノヴァロフ・ロシア連邦司法大臣がご挨拶をされ、フォーラム参加に対する謝意と、今後の協力要請について話をされました。

《カウンシル・ミーティングの冒頭にご挨拶をされるコノヴァロフ・ロシア連邦司法大臣》
《カウンシル・ミーティングの模様(ロシア側:右からゴーレンコロシア氏、コノヴァロフ大臣、ボリセンコ共同議長)》
《カウンシル・ミーティングの模様(日本側):左から事務局の長友隆典弁護士、小川晶露弁護士、中野由紀子弁護士、金山直樹教授》

その後、エレーナ・ボリセンコ氏が協会ロシア側を代表してご挨拶をされ、続いて小川晶露事務局長が協会日本側の代表代行として、川村明メンバー(日本側代表)の欠席をお詫びし、同時に昨年12月にコノヴァロフ司法大臣が来日した際、ロシア側メンバーの尽力に対する感謝の意を伝えました。
その上で、第3回カウンシル・ミーティングの議事は、次のとおり進行しました(概略)。

1)慶應義塾大学から派遣された金山直樹教授より、同大学LLMコースの概略の説明と、今後、ロシアの大学との間の協力関係について、積極的に進める準備がある旨、プレゼンテーションがありました。

《大学間の人的交流についてプレゼンテーションされる金山教授(慶應大)》

2)これを受けて、サンクトペテルブルク国立大学法学部セルゲイ・ベローフ学長より、本年9月に同大学内に初めて日本法研究教育プログラムを開設する予定であること、これに伴い学生・講師等の人的交流を進めたい旨、発表がありました。

《大学間の人的交流についてお話されるセルゲイ・ベローフ・サンクトぺテルブルク国立大学法学部教授・同学部長(中央)》

3)瓜生・糸賀法律事務所の宍戸一樹弁護士より、若手法律家の人的交流という観点から日露法的サービスの領域における双方法律家の協力関係の現状についてプレゼンテーションがあると共に、同事務所においては若手インターンシップの受入可能性がある旨、報告がありました。

《法律事務所間における若手法律家の人的交流についてプレゼンテーションされる宍戸一樹弁護士(右)、森田裕子弁護士(左)》

4)モスクワ国立大学法学部准教授ヤーナ・アリモーヴァ氏より、同大学で受入れをする際の展望と課題についてお話がありました。

5)慶應義塾大学から派遣された金山直樹教授より、LLMコースの場合、提携の法律事務所でのインターンシップも実施されている旨、示唆がありました。

《左から順番に、小島武司名誉教授(中央大)、金山直樹教授(慶應大)、福島正則総領事(サンクトペテルブルグ)、佐藤史人教授(名古屋大)》

6)ALRUD法律事務所シニア・パートナーのワシーリー・ルドミノ氏より、若手実務家の人的交流は、3年程度の実務経験を踏まえた上でのインターンシップが望ましい旨のご発言がありました。

《若手弁護士のインターンシップについて経験と知見を提供するルドミノ弁護士》

7)小川晶露事務局長より、現在の協会日本側の活動状況(前年のコノヴァロフ大臣訪日アテンド・上川法務大臣会談、ロシア法研究会の状況等)について、ウェブサイトを使用しながら報告がありました。

8)長友隆典事務局より、地方会(札幌弁護士会)におけるサハリン弁護士会との交流の状況と、地方弁護士のインターンシップや交流の重要性についてプレゼンテーションがありました。

長友隆典弁護士(当協会事務次長)によるプレゼンテーション》
《同上》
《ロシア側会員のアンドレイ・ゴーレンコ・ロシア仲裁協会所長(中央)》

9)その後も活発な議論が交わされましたが、時間の関係で、エレーナ・ボリセンコ氏の提案により、各大学と各法律事務所は検討を続けることとし、本年8月末までに、具体的な内容を書面で提案することとなった。

以上の会談が行われた後、ロシア側代表と日本側代表代行の間で、記念品の交換と写真撮影が行われて第3回カウンシル・ミーティングは終了しました。

この度は、サンクトペテルブルグまでご一緒させていただきました小島教授、金山教授、佐藤教授、宍戸一樹弁護士、森田裕子弁護士、その他の多くの皆さまには、第3回カウンシル・ミーティングにご参加・ご協力いただきまして誠に有り難うございました。

《元外交官の中野由紀子弁護士(当協会事務次長)》
《(日本側)議長の川村明弁護士》

また、今回もロシア語・英語でロジ調整に大活躍でした事務局の中野由紀子弁護士と長友隆典弁護士、そして何よりも、日本から温かく応援し続けて下さった川村明(日本側)議長には、心より御礼申し上げます。皆さま、誠に有り難うございました。(文責:小川)

 

 

 

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