アレクサンドル・コノヴァロフ・ロシア連邦司法大臣が来日されました(2日目)。
2017年12月12日、ロシア連邦のアレクサンドル・コノヴァロフ司法大臣が日本にお越しになられました。
既に2017年5月16日の記事でもご紹介させていただいておりますが、日露法律家協会(”当協会”)は、同日、ロシア連邦サンクトペテルブルク都市で開催された国際リーガルフォーラム後援の下、「グランドホテルヨーロッパ」内にて日露法律家協会の設立総会が開催され、川村明(日本側)議長とエレーナ・ボリセンコ(ロシア側)議長が共同署名することにより当協会の設立が承認宣言されました。
コノヴァロフ司法大臣には、この設立総会にお立ち合い頂きました。
今回は、「2017年12月12日②の記事」に引き続き、翌13日の模様についてご紹介させていただきます。
2017年12月13日午前9時30分、コノヴァロフ司法大臣は、ボリセンコ前司法副大臣、セルゲーエフ在京日本大使館総領事と共に、日本弁護士連合会(”日弁連”)を表敬訪問されました。
日弁連では、当協会日本側議長である川村明弁護士と事務局にて大臣のアテンドを行い、日弁連側からは、中本和洋会長が大臣表敬の応対をされました。コノヴァロフ司法大臣の方からは、今後、両国における若手法律家のインターンシップ交換や司法分野における相互協力の申入れがあり、中本会長からは、2020年に京都で開催予定の国連犯罪防止刑事司法会議(※)への協力要請がありました。
この他、民事・刑事を含めた司法分野での取り組みや活動内容について、それぞれの側から紹介と説明がありました。
※5年に一度開催される犯罪防止・刑事司法分野における国連最大の国際会議であり、次回(2020年)は京都で開催される予定。
法科大学院学長・大学院研究科長の皆様との意見交換会
日弁連表敬訪問の後、コノヴァロフ司法大臣とボリセンコ前司法副大臣は、日比谷公園内にある日比谷松本楼にご移動になられました。松本楼では、日本の法科大学院や大学院研究科の学長・研究科長の皆様とお会いされ、日露の大学・大学院における今後の学生・研究者の交換留学等について、約1時間にわたり意見交換を行いました。お忙しい中、ご参席くださいました大学関係者の皆様におかれましては、誠に有難うございました。つつしんで御礼申し上げます。
以上のとおり、2日目である12月13日も、午前中に、①日弁連訪問と②大学関係者の皆様との意見交換を行い、③午後1時の便で成田空港から帰途につかれる、という非常にハードなスケジュールとなりましたが、最後には、ロシア側より、「今回の来日(1泊2日)は、非常に大きな成果が得られました。」とのお言葉を頂いております。誠に有難うございました。
当協会としても、本年5月の創立後、初めて司法大臣の来日をアテンドさせて頂きました非常に歴史的な催事・活動であったと理解しております。
今後も、日露法律家間の交流と発展のために、微力ながらお手伝いをしていく所存です。(事務局の中野由紀子弁護士と長友隆典弁護士におかれましては大活躍でした。本当にお疲れ様でした。)
⇒前日の国際仲裁シンポジウム・第2回カウンシルミーティング・歓迎レセプションの様子は、「2017年12月12日の記事①」、「2017年12月12日の記事②」をご覧ください。
※今回の司法大臣の訪日は、1泊2日という大変お忙しいスケジュールではありましたが、当協会において、各ミーティングやロジ周りをアレンジさせて頂きました。法務省・外務省・在京ロシア大使館の皆さまの並々ならむご尽力とご協力に、心より感謝申し上げます。(文責:小川)